年に1回の人事評価。
「人事評価なんか気にしない。自分のペースで好きなように仕事ができればそれでOK」なんて考えている人でさえ、その結果が思っていたより低い評価を伝えられたとき、かなりショックを受けますよね。
場合によっては、ショックというより、評価者に対する怒りさえ感じることも。
怒る気持ちは十分わかります。ですが、少し冷静に評価が低かった理由を振り返ってみませんか。
まじめに働いているのに人事評価の低いのはどんな人?
PRESIDENT Onlineの記事を見ていて「なるほど、確かにそうだよね」と感じました。
ざっくり言うと、以下の点はどうでしたか?
- 自己満足で終わってませんか?
- 組織や周りの人のことまで見れてますか?
PRESIDENT Onlineの記事の一部を紹介します。
①「スロースタート」パターン
引用元:PRESIDENT Online https://president.jp/articles/-/58876?page=1
・取りかかりが遅く、ギリギリになって間に合わないことを自覚
・困った事態になってから初めて周囲に助けを求めるため、相手に迷惑をかけてしまう
・周囲の力を借りて期限には間に合うが、ヘトヘトになって次の仕事へのスタートが遅れる
②「慎重さが負の連鎖につながる」パターン
・物事を進めるときは、納得いくまで丁寧に調べる。気になったら途中でまた調べる
・確認と修正を何度も繰り返し、前へ進まない
・その後も悩みながら仕事をすることになり、処理スピードが落ちる
・期限に間に合わるために、最後の詰めが甘くなり、品質にムラがある
③「スタートダッシュで息切れ」パターン
・モチベーションが高いときは、スタートダッシュを切ることに成功
・作業を進めるとさらに意欲が高まり、休むことなく続けられる
・ところが、途中で体力と精神力が尽きて休み、回復に時間がかかって進捗が遅れる
・スローダウンしたペースで作業を続け、気がついたら期限を過ぎている
【回避不可】評価側の問題で人事評価が低い理由
「いやいや、自分は人事評価の低い人の特徴には該当しない」という方は、会社側の問題なので自分ではどうすることもできません。
不本意ながら今の評価を受け入れるか、思い切って転職するしかないでしょう。
年功序列の評価制度
なんだかんだ言って日本企業は年功序列型の評価制度がしつこく根付いています。ひと昔前の「成果主義」や最近の「ジョブ型雇用」など、年功序列型をなんとかぶっ壊したい、といった空気感になっていて、少しづつ改善してきています。
ですが、いまだに「自分よりちょっとだけ能力が低そうな先輩が昇進」なんてこともあります。
明確な評価基準がない
評価する側の人や会社自体に明確な評価基準がない、こともあります。
厳密に言うと、評価基準自体はあるのですが抽象的過ぎて基準に当てはめることができないのです。
【実情】私の所属組織の評価方法
私が所属する組織は、システムの開発・運用・保守をしています。
組織の人事評価方針は、
- ガチガチな年功序列ではない
- とはいえ、飛び級するには突出した能力が必要
- 具体的な評価基準はない
といった感じです。
その組織の中での私の役割は、管理職としてエンジニアの管理です。管理業務には部下の人事評価も含まれます。
持ち点制
組織で持ち点があり、そこから社員一人一人に割り振りされます。
例えば、30人の社員がいる場合、1人あたり1点とし、組織として30点の持ち点となります。
そこから、以下の評価結果により点数が割り振られます。
- 良評価:1.5点
- 並評価:1点
- 悪評価:0.5点
つまり、優秀な社員が多い組織では、良評価を取るのが難しいことになります。
一方、ダメダメ社員が多い組織では、簡単に良評価が取れます。
同じ会社なのに、組織によって良評価が取れる難易度に差があるのです。
主観
では、どうやって社員の評価をするのか?
完全に主観です。同じ組織の管理職間で部下をバトルさせるのです。
バトルと言っても部下本人が直接バトルするわけではありません。自分が管理する部下をアピールし、他の管理職の部下より優れている・劣っている、といったことを完全主観で議論しています。
かなりアナログですよね…
まとめ
人事評価が低い、と悩む前に下記点を振り返ってみてください。
- まじめに働いているのに人事評価の低い人の特徴
- 会社の評価傾向(年功序列?具体的な評価基準あり?)
それでも、納得がいかなければ転職を視野に入れてみましょう。転職と言ってもすぐにではなく「いずれ」ぐらいの温度感でよいと思います。
自分に合った会社がすぐに見つかるとは限りませんし、今の会社の評価基準が変わる可能性もあります。
記事一覧
心理・特徴
悩み・対策
書籍レビュー