【IT企業の管理職から見た】文系SEだけど辞めたい・ついていけない!の真実

  • フレームワーク? Web API? 用語が分からな過ぎて辛い…
  • 1日中パソコンに向かっている日が想像以上に多く辛い…
  • 何かあると「やっぱり文系はSEに向いてないじゃないの?」と思ってしまう

文系出身のSEによくある悩みですが、「文系だから」を理由にするのは間違いです。

今の仕事に就いて1年未満」であれば「SEが向いていない」と判断するのは時期尚早。

SEの資質は文系だとか理系だとかではなく、個人の資質に依存するところが大きいです。

情報処理推進機構の調べでは「SEの3人に1人以上が文系出身者」となっています。

これって想像より多くありませんか?

私はIT企業で働く現役マネージャーとして、実際に文系出身の同僚や部下のSEと一緒に仕事をし、活躍している人を何人も見てきました。

この記事では、

  • SEに求められる文系スキル
  • 文系SEの能力が発揮できるSEの業務
  • 文系SEのキャリアパス

をお伝えします。

SEに向かない人の特徴

文系・理系に関係なく、SEに向かない人の特徴は

  • 完璧主義
  • 断れない
  • みんなでワイワイしたい

この3点セットが揃ってる人は、そもそもSEに向いてないかも…

長い人生を幸せに暮らすためには、転職も視野に入れることをおすすめします。

いきなり、転職なんて言われても心の準備が出来てないですよね。

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完璧主義

SEで成果を出すには「どれだけ妥協できるか」がポイントです。

納期が近くなるにつれ、プロジェクト開始時に思い描いた理想な姿よどこ行った・・・なんてレベルではなく理想な姿って何だっけ?という状態になります。

日々発生するトラブルをどう解決していくか、で手一杯です。

そんな状態で完璧主義にこだわっていたら、困ったちゃん扱いされチームメンバーが離れていきます。

断れない

「断る」ことが苦手な人はSEに向いていません。

SEの成果物はあいまいなものが多いです。

あいまいがゆえ、お客さんからの仕様変更要望は日常茶飯事。

すべてに対応していたら、プロジェクトのコスト超過の原因になりますし、プロジェクトメンバーの士気低下に繋がります。

お客さんからは多少は感謝されることもありますが、社内では「プロジェクトマネージメント能力ゼロ」と評価されません。

みんなでワイワイしたい

良くも悪くもSEになる人の傾向として「個人主義」が多いです。

プライベートの干渉されず快適!という人には最適な職業です。

一方、

リモートワークの普及が「個人主義」の流れを加速させています。

プロジェクトが終わったらみんなでウェーイ!なんて機会はほとんどありません。

SEに求められる文系スキル

SEの役割をざっくり言うと「お客さんの要望をどういった形で実現できるか?」を考えること。

その為に必要となる文系スキルは、コミュニケーション能力ってやつです。

  • 人の話を正確に聴ける能力
  • 聴いた話を文章や図解で人に正確に伝える能力

ぶっちゃけ現場には、技術的なことに詳しいSEは腐るほどいます。

一方、コミュニケーションに優れたSEは絶望的に少ないです。

つまり、コミュニケーション能力が高いSEは貴重な存在となります。

もちろん一般人レベル以上の技術スキルが必要です。

ですが、バリバリの理系出身者と同等の技術スキルが必須か?と問われれば、そうではありません。

文系SEの能力が発揮できるSEの業務

コミュニケーション能力を活かした

  • お客さんの要求分析工程
  • システムに対する要件定義工程

となります。

要求分析

SEが行う要求分析とは

お客さんの業務や悩みを聞き出し、お客さんがシステムへ期待することを文書に落とし込む

ことです。

つまり、

  • 困りごとを正確に把握する能力
  • わかりやすくて正確な文章を書く能力

が求められます。

これって、文系寄りの能力だと思いませんか?

要件定義

SEが行う要件定義とは

お客さんの要望を、どこまでシステム化するか?を決める

ことです。

システムで実現できる範囲を、わかりやすく正確に文書に落とし込む必要があるので、文章力は必須です。

加えて、技術的な知識はある程度必要です。

ひとつひとつの技術に対して深い知識は不要ですが、採用する技術のポイントを抑え、システム全体としてどの技術を採用すべきか?といった視点が必要となります。

技術オタクというより、お客さんの視点で最適解を導き出せる人が重宝されます。

文系SEのキャリアパス

SEのキャリパスは多岐に渡ります。

  • コンサルタント
  • プロジェクトマネージャ
  • セールスエンジニア

いずれも人とのコミュニケーションや文章力が必要となる職種です。

つまり、文系寄りのスキルは将来にわたり必要となるのです。

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